ロッテ佐々木朗希投手(20)がリーグトップタイ5勝目を挙げた。6回4安打1失点、9奪三振、2四球1死球。球数は97だった。

チームに勝利を呼ぶ投球をしても、まずは野手への感謝、そして反省の言葉を続けた。

「今日は早い段階で点を取ってもらったので思い切って投げることができました。ちょっとコントロールに苦しんでしまってイニングを稼げなかったので、次回はしっかり修正できるように頑張ります」

味方打線が4回までに4点をプレゼントしてくれた。早めの援護もあり、2回無死一、二塁、4回2死満塁と得点圏に走者を背負っても、慌てることなく後続を断った。ただ、中盤以降、高めに抜ける場面があり、ファウルで粘られた。最少失点に抑えたとはいえ、6回で交代したことをよしとしなかった。

それでも、敵地で強烈なインパクトを残した。直球が走った。初回から160キロ台を連発。2死走者なしからは、柳田を自己最速タイ164キロで空振り三振。さすがの強打者も振り遅れ気味のスイングだった。この日の97球のうち、直球は45球。91・1%にあたる41球が160キロ台だった。平均球速161・1キロをたたき出した。そこに最速150キロのフォーク、さらにカーブ、スライダーを織り交ぜ、的を絞らせなかった。

登板前日「チームが勝つためにマウンドで一生懸命、頑張りたいと思います。思いは、ただそれだけです」と話していた。その思いをマウンドで体現。千賀との豪腕対決を制し、交流戦前最後のカードの初戦をものにした。

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