阪神岡田彰布監督(66)は吉田義男氏(90=日刊スポーツ客員評論家)との対談で、今月16日に実施される12球団監督会議で3つの提言をすることを明かした。ヒットやエラーなどの判定を下すプロ野球の記録員への注文や、試合中の選手から審判へのあいさつ、ドラフト会議のくじ引き方法の新提案。岡田節たっぷりの構想を語った。【取材・構成=古財稜明、寺尾博和編集委員、高原寿夫編集委員】
◇ ◇ ◇
--失策に対する考え方はどうか
岡田監督 そんなん数とか全然気にしてない。1月16日に12球団監督会議があるんやけど。そこで、記録員の顔も知らんけど「グラウンドくらい下りきた方がええんちゃう?」って言おうかなと思って。だって甲子園のスタンド、広島でも記者席で見てて、そんなんで微妙なイレギュラーとか分かるんかって。昔はね、河野(祥一郎)さんっていてたでしょ? あの人はよう覚えてるけど、練習中に甲子園のグラウンドに下りてきて「なんか今日ようボール跳ねてる」とかね、土のグラウンドやし、それでないとあかんと思うよ。監督会議で言うたろ思って。
--基本的には記録員がジャッジしますが
岡田監督 そのエラーの数でね、例えばゴールデングラブ賞に関わるとかね、やっぱりそれは違うと思うよね。そらピッチャーの防御率もね、結局エラーやったら自責点にならんわけやから、それで最優秀防御率を競ってたらね。ちゃんとグラウンド見たりね。昔の人はそうやったもん。
吉田氏 例えば9回まで1対0で勝っているとしますよね。1死一塁の場面でショートゴロが転がってゲッツーを狙うわけですが、遊撃手がちょっともたついたりすると、一塁はセーフになります。そして一塁に走者を残し、次打者に2ラン打たれて、1対2で負けるといった経験をしていますからね。結局ショートに失策はつかないけど、チームには黒星がつく。内野手ってのは、当たり前のことを、当たり前にやることが大事です。
岡田監督 あれはエラーですね。あれこそエラーつかなあかんわ、そこで。
吉田氏 ちょっとしたエラーですわ。それを強く、監督もそうだし、選手もそれを分かるような守備になってこないと、やっぱり強いチームにならないですわ。いい選手にもならない。
岡田監督 記録員もそこまでエラーとか見るんやったらね、ファインプレーの数も計算せなあかんわ。1年間、トータルでファインプレー何個て。あれはヒットやけど、それをとったみたいな、うまく守備位置を移動してとか。エラーの数でだけやんか。それやったらファインプレーの数も新聞に載したらええねん。
--他に提案することは
岡田監督 一応メモに3つ書いてんねん。エラーのことと、監督会議に審判部長来るし、毎試合の試合中に選手が審判に帽子を取ってあいさつすんのは、審判がどう思とんやと。あれはちょっと見苦しいで。
吉田氏 同感ですね。あまり印象が良くない。
岡田監督 あんなん昔やってないよ。審判なんか敵と思ってたもん。審判まで帽子取って頭下げてるやん。試合前で終わりやんか、あいさつくらいなあ。
吉田氏 それと選手同士のあいさつって必要なんですか。プロですからね。
--あいさつはすべて試合前に終わらせろと
岡田監督 そうよ。ゲーム始まってんのに、そんな審判に頭下げてもね、内野安打にしてくれへんて。
--メモのもう1つは?
岡田監督 もう1つはドラフトでね、紙1枚増やさなあかんわ。例えばその選手の指名で3球団がかぶって、3枚入れるやんか、そこに4枚入れなあかんいうことや。最後に引くもんが二者択一でないとあかんってこと。全員当たらんかったらやり直したらええだけ。おもしろいやんか、全員外れるって。えらいやっぱ盛り上がるしね。今テレビ中継も、お客さんも入れてるしね。いやでも、前も言うたんよ、(指名される)本人に引かせい言うて。それはもう実現せえへんかったやんか。そいつが引いたら恨みっこなしやんか。



