岡田阪神が連日の悲劇に見舞われた。楽天との「日本生命セ・パ交流戦」で1点リードの9回2死二塁。甲子園に「あと1人」コールが沸き起こる中、岩崎優投手(32)が小郷に逆転2ランを被弾した。前日4日はもう1人の守護神ハビー・ゲラ投手(28)が延長10回に決勝打を浴びてこの日から2軍に降格。単独守護神になった左腕にかかる期待は大きかっただけに、ショッキングな敗戦になった。

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2夜連続、虎党は悪夢を見た。1点リードで迎えた9回2死二塁。守護神岩崎が、小郷に逆転2ランを右翼席に放り込まれた。あと1アウト、勝利を目前での敗戦…。何度も白星を守ってきた左腕は「申し訳ないです」と2度繰り返した。もう1人の守護神ゲラが2軍再調整となり、より期待がのしかかった一戦だっただけに、責任を背負った。

開幕から26試合に登板して8セーブ、9ホールドと奮闘を続けてきたが、ここ1カ月で3敗目。5月1日まで防御率0・00を誇ってきたリリーバーの苦闘が続く。岡田監督は「岩崎はまさかだった」の問いに「ふっふっふっ…」と複雑な笑いを漏らしたがキッパリ否定した、「それは結果やろ。それまで2点じゃあかんていうね」。敗因の矛先に向けたのは岩崎ではなく、“2点打線”だった。

3回に2死から2番前川らの3連打で先制したが、たたみかけられず1点止まり。5回も森下が2点目の適時打を放ったが、続く好機で複数得点を奪えなかった。「だからバッターが、どういう気持ちでね。俺、5回から言うてた。2点じゃ絶対にやられるで、って言うてるんよ」。3回には水口打撃コーチを中心に円陣も組んだが、打線爆発にはつながらなかった。

直近5カードは、13試合中11試合で2得点以下の貧打が続く。それでも何とかリードを守り抜こうと、指揮官は執念を見せた。7回2死一塁で、代打浅村が出たところで0封してきた先発左腕の大竹から右腕石井にスイッチ。中前打を浴び2死一、三塁で小郷を迎えると、左腕島本に交代。四球を与えて2死満塁のピンチを招くと、右の村林に対し右腕漆原を送って中飛でしのいだ。必死の継投リレーで最後を岩崎に託した。

前夜に7カード連続で初戦負けを喫し、この日は4カード連続のカード負け越しが決定。長らく4番に座ってきた大山がこの日から戦列を離れ、打線の並びも試行錯誤を続ける。「2点で終わる打線があかんって言うてるやん。打順何番に入れるとか、メンバー今おれへんねんから、なんとか点取るために、こっちはやってるだけであって」。交流戦は1勝6敗で最下位だが、セでは首位巨人とは1・5差の3位で貯金1。岩崎ら投手陣を楽にする2点打線を早く打開したい。【磯綾乃】

▽阪神安藤投手コーチ(現状で守護神を任せられるのは岩崎だけかの問いに)「まあ、そうね」

▼岩崎またはゲラが登板した試合で、阪神は5連敗となった。5月26日巨人戦は岩崎が丸に決勝犠飛を浴び敗北。5月31日ロッテ戦は9回にゲラが高部に同点犠飛を許し、10回サヨナラ負け。6月1日ロッテ戦では、岩崎が9回に友杉に二塁打を浴びて追いつかれ、その後2試合連続サヨナラ負け。4日楽天戦では、ゲラが10回に茂木に勝ち越し三塁打を喫した。シーズン序盤に鉄壁のリリーフを続けてきた2人の不調が、阪神の苦戦に直結している。

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