コイ料理だけではない。阪神大竹耕太郎投手(29)はツバメ料理人でもある。だから、初回に3番村上の中前打でいきなり1点を失っても慌てない。「2回からスタート」と切り替え、そこから本領を発揮した。
「自分の捉え方次第。たまたま1点を取られた回が初回だったというだけで」
2回と3回は3者凡退。その後は走者を出しても併殺で仕留めるなど、凡打の山を築いた。6回5安打1失点で今季6勝目。前日までの2戦連続サヨナラ勝利は「家のリビングで見て、めちゃくちゃ叫びました」。自身も流れに乗った。
ヤクルト戦は今季3戦3勝。ソフトバンク時代を含めると、8戦7勝無敗だ。広島戦も通算10戦8勝無敗のキラーで知られるが、実はヤクルトにもめっぽう強い。それでも前日は今季初完投に意欲を見せていただけに、悔しさもにじんだ。
「ここまで14試合投げてきて、個人的には一番悔しかった試合です」
6回2死一、二塁。球数はまだ83球だったが、自身の打席で代打糸原が送られた。追加点が欲しい場面でもあり、岡田監督は「後ろのピッチャーも投げてないし明日もまた空くので」と説明。左腕も全てを消化し、次戦への決意を語った。
「今までなら6回1失点で、良かったなで終わっていた自分もいたと思う。そういう意味では悔しさを感じて、もう1回、2回投げたいという感情が出てきたのは大きい。もっと投げられるというところを見せていきたいと思います」
進化を遂げ、納得の白星を目指す。【波部俊之介】
▼阪神中野(自身の連続試合安打は13で止まるも、4連勝に選手会長として満足感)「打席での感覚も悪くないし、大丈夫かなと。チームが勝つことが一番なので、このいい雰囲気を悪くならないように、自分が引っ張っていければいい」



