いけ~! やったぜ! うっそ~!? 阪神佐藤輝明内野手(25)が感情むき出しで、走攻守に大ハッスルした。

「テル劇場」の幕開けは大きな放物線から始まった。2回、奥川のスライダーをとらえた。いい角度で右翼に上がり、手応えたっぷりに走り出したが、上空で失速。フェンスにワンバウンドで当たる二塁打になった。走りながら「いけ!」と叫ぶほどだったが、折あしく逆風の浜風が強く吹き付けていた。最近は風に泣かされ首をひねってばかりだったが、今回は二塁打になっただけ良し、だ。

本塁打と紙一重の打球が増えてきた。岡田監督は「これはもう、ヒットの積み重ねでいいんじゃないんですか。あまり気にしないで。そういう積み重ねで最終的にホームランが出ると思う」と、焦らず今の状態を続けるよう繰り返した。

三塁守備でも見せた。4回無死一塁でオスナの難しいバウンドを好捕。ランニングスローで二塁に投げ、併殺を完成させた。「いいプレーだったと思います」と深くうなずいた。

そして2-1の6回。中前打の大山に続いて、強いスイングで右前に運んで、1死一、三塁のチャンスを作った。続く野口の打球は三遊間への深いゴロ。一塁走者の佐藤輝は全力で走り、ベースを蹴り飛ばしそうな勢いで二塁に滑り込んだ。アウトの判定に驚き、即座にベンチの岡田監督のリクエストを“お願い”。判定は変わらなかったが、悔しそうにベンチに帰る背番号8に、大きな拍手が送られた。

「チームも、個人的にもいい状態が続いているので、また頑張っていきたい」と力強く言ってロッカールームへ消えた。本日の主役・野口に負けない? 存在感だった。佐藤輝が元気な限り、阪神の勢いは続きそうだ。【柏原誠】

【関連記事】阪神ニュース一覧