ヤクルト山野太一投手(25)が、童心に戻ったような笑顔を見せた。
11日、広島3連戦(12~14日)に向けてマツダスタジアムでの投手練習に参加。練習の合間には広島の人気マスコット「スラィリー」が“乱入”。まさかの珍客にも温かく迎え入れ、一緒にトレーニングに励むなど和気あいあい。終始リラックスした表情で調整を終えた。
山口出身で、陽気なマスコットとの交流が、幼い頃のカープ愛をよみがえらせた。山野は「(スラィリーは)小学校ぐらいに見たときにはすごく怖くて、でっかい化け物みたいなかんじに思った」と出合いを語った上で、愛くるしい雰囲気にメロメロ。トレーニング中に見せた機敏な動きには「いやぁ~、びっくりしました」と目を丸くした。
カープとの出合いは、小学校時代にさかのぼる。「好きだったのは広瀬(純)選手。小学校の時に見に来たときにスタンドにボール投げ入れてくれて、それをライトスタンドでキャッチして、そこからずっと好きでした」。現在広島の2軍外野守備・走塁コーチを務める広瀬との縁はさらに続く。「高校生のときにたまたま見に来た試合が広瀬さんの引退試合。勝手に運命を感じちゃって。プロ野球選手のかっこいい姿をたくさん見せてもらったので憧れました」。
自身は22年オフにヤクルトから育成再契約を前提とした戦力外通告を受け、翌23年7月に支配下復帰。そのタイミングで球団から提示された背番号が今付けている「26」。くしくもそれは、現役時に広瀬が付けていた背番号と同じだった。運命を感じるのも分からなくもない。山野自身も「背番号も26で一緒なんで、うれしいですね」と照れくさそうに笑った。
憧れだった選手が沸かせたマツダスタジアム。プロ入り後、初めてそのマウンドに立つ瞬間が刻々と迫る。現在6連敗中のチームは今季、敵地で5連敗といまだ勝利がない。鬼門攻略へ。12日からの広島3連戦の3戦目に先発予定。この日は中学生以来となるマツダスタジアムのグラウンドに立ち「ずっと好きな球団だったので、そこで投げられるのはすごい楽しみ」と気持ちを高ぶらせた。カープファンだが、ここで譲れない。勝負師として結果で恩返しをする。【平山連】



