楽天岸孝之投手(39)が、天敵の西武今井に投げ勝ち、「感謝」の今季初完封勝利を飾った。西武打線に散発3安打で三塁さえ踏ませず。昨年自身が記録した球団の最年長完封記録を自ら更新した。「皆さんご存じで、今井君に全然勝ててなくて、僕も勝ててなかったので何とかチームに貢献するためには勝ちしかなかったんで。最高です」と笑みがこぼれた。
熟練の投球術が光った。首脳陣のプランでは110球がメドだったが、青山投手コーチに「もしゼロでいったらどうでしょうか」と続投をアピール。尻上がりの投球で9回を託され、119球で完封した。今江監督からは「宮城のプリンスが顔真っ黒になって、2軍でやってきたことを出して、闘志みなぎる姿が野手に伝わって、いい形でゲームに入れた」と絶賛された。
自らの節目を白星で彩った。6回を投げ終え、史上48人目の通算2500投球回を達成。古巣の西武からは長年バッテリーを組んだ炭谷から花束を贈られ、周囲への感謝を言葉に込めた。「本当にみんなに感謝しかないです。監督、コーチ、もちろんライオンズの監督、コーチ、ファンの皆さん…。そして、両親、家族、特に妻に感謝の思いを伝えたいです」。愛するチームの勝利、ファン、家族のために-。「まだまだ投げます」とお立ち台で力強く誓った。【久保賢吾】
◯…天敵の西武今井を5回4失点でKOし、対今井の連敗を13で止めた。1回に鈴木大の犠飛などで2点を先取。3回にも鈴木大の適時打、村林の犠飛で追加点を挙げた。21年10月15日から13連敗中だったが、攻略に成功。鈴木大は「対戦する度に何連敗中とか、今井投手が何連勝中って話題が出るのがきつかったので、やっとここで一区切りできたのがうれしかった」と安堵(あんど)した。
▽楽天石原(完封した岸の投球に)「スライダーが良かったんでうまく使いながら、カーブも途中で挟んだり。今日は岸さんが頑張って投げてくれたんで、その結果だと思います」
▽楽天今江監督(対西武今井の連敗を13で止め)「ずっとやられてきた相手だったんで、やるならもう今日しかないと思って意気込んでいったので、その中で勝てたというのは非常にチームとしても大きかった」



