空にレイエス!! 日本ハムが2試合連続の逆転勝ちで、勝率を5割に戻した。
同点の6回2死、「4番DH」でスタメン出場のフランミル・レイエス外野手(29)が、屋根を開放した爽やかなエスコンフィールドの空に来日初の2戦連発となる左越え勝ち越し7号ソロをかち上げた。4番での1発も決勝弾も来日初。豪快な一打で、対ソフトバンク戦3カ月ぶりカード勝ち越しに貢献し、3位に浮上した。
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怪物“モーレ”の打球は力強かった。6回2死、レイエスはカウント2-2からモイネロの低めスライダーを、器用にすくいあげた。ボールは高々と上がったが、風に押し戻されることなく、小躍りする子どもたちが待つ、左翼側周回コンコースに着弾した。お立ち台では「ちゃす。えっとねー」と覚えたての日本語で第一声。続けて「さいこ~で~す」と喜んだ。
ルーフオープン弾は3本目も決勝弾は初。菊池桃子は80年代のヒット曲で「空にSay Yes!」と元気に歌ったが、好調な助っ人は“空にレイエス”とばかりに、晴れ渡る青空に気持ち良くかっ飛ばした。そして「天気も良かったけど毎回ファンの方が温かい。個人的にはシカゴカブスと似たような温かさがあるね」と、かつてプレーしたメジャーの雰囲気に、重ね合わせた。
同じ失敗は繰り返さない。好投手モイネロからは6月30日の初対戦で2打数無安打だったが、6打席目の初安打が勝利を決める貴重な一打になった。「毎回、昔の対戦は確認する。きょうのモイネロ選手の状態も見ながら徐々に調整した。グラウンドボールをスイングしてしまっていたので、しないように言い聞かせた」。4球目の低めスライダーは力強く空振りしたが、連続で来た5球目のスライダーは、逃さなかった。
リーグ序盤は対応に苦しむも、初の2戦連発で7号まで伸ばした。お立ち台で今季目標を問われ「わ~からな~い。たぶん~に~じゅ」とかわいらしく応えたが本心は違う。「50と言いたかったけど現実的に考えて20にした。でも実現不可能ではない」とニヤリ。メジャー108発の大砲は、小さな壁を地道に越えながら、自身初のシーズン50発を見据える。【永野高輔】



