阪神西勇輝投手(33)が108球の力投で勝利を呼び込んだ。4回1死一、三塁。高橋周を投ゴロ併殺に打ち取ると、右拳を突き上げた。
4回以降毎回走者を三塁に進めるも、6回5安打1失点と、最少失点に切り抜けた。チーム最年長は連敗ストップへ懸命に腕を振った。
まずはバットで自らを援護した。チームが2回まで1安打と苦しむ中、3回1死三塁で、中日松葉の変化球を振り抜いた。前進守備の二遊間を抜く、中前への先制打。「梅野がいい打撃でチャンスメークしてくれたので、いい形でホームにかえすことができてよかったです」。今季3本目の適時打で、得点圏では6打数3安打と、野手顔負けの勝負強さが光った。
両足がつりながらの投球だった。岡田監督は「途中足つった言うとったけどな、あっこまでよう投げたよ」と明かし、6回まで投げきった右腕をたたえた。4回無死二塁では福永に17球粘られた後に二ゴロ。ここで自ら三塁ベンチへ向かい、トレーナーがペットボトルを持って駆け寄って水分補給を行った。後続を仕留め、5回に投手松葉に許した中前適時打による1失点のみにまとめた。
自ら気持ちを高める方法は知っている。プロ16年目。昨季まで13年連続で100イニング以上を投げ、酸いも甘いも経験した。チームが優勝争いにからめない時間が続いた時も、モチベーションは変わらなかった。例えば連敗していても「ここで連敗を止めたらヒーローになれる!」と自ら気持ちを高める。チームの勝利への思いは強い。
自身の今季4勝目はお預けとなったが、チームの勝利が何よりもうれしい。試合後は「梅野がうまくリードで引っ張ってくれましたし、野手陣も声をかけてくれたおかげで、なんとか粘り強く投げることができました」と感謝。背番号16が二刀流の活躍でチームを勢いづけた。【村松万里子】



