全国32チームによる熱戦の火ぶたが切られた。22年ぶりに出場を果たした藤沢は、終盤粘ったが札幌東に4-9で敗れた。37年ぶり出場の東京日野は、初回3点を先制したが、愛知衣浦の反撃で勝ち越された後、逆転、再逆転の接戦となり、5-6で敗れた。昨年優勝の世田谷西、春の全国王者・中本牧などが順調に16強入りした。

【22年ぶり藤沢が6回裏に意地の4点】

藤沢が意地を見せた。相手投手を打ち崩せず、5回まで1安打に抑えられ、0-7の劣勢。コールド負け寸前の6回裏、1死から相手失策を足場に1死一、三塁で3番檜物大主将(3年)が左前に適時打。その後、2死満塁として、6番神澤奏太(3年)が右中間を破る走者一掃の二塁打で計4点を挙げた。しかし、7回表に2本の長打で2点を失って突き放され、22年ぶりの日本選手権1勝に届かなかった。

小澤恒彦監督は「いつもならああいうミスはせず、我慢強くやれるんですが」と悔やんだのが4回の守り。2死を取ったが、4失策が続くなど一挙6点を失った場面だった。「22年前は1勝しているんで、何とか勝ちたかった。1年生から頑張ってきたいいチームでした」と話した。

檜物主将は、6回の守備に「アウトを早く取りたいという焦りが出てしまった。こういう大きい大会は最初で最後。慣れていないところもあった」と、雰囲気にのまれた部分もあったようだ。「3年生が信頼関係でここまでやってきた。みんな野球が好きで、平日も集まって野球をしたこともあった。悔いはありません」と胸を張った。

【37年ぶり東京日野は再逆転され涙】

東京日野はあと1歩で勝利を逃した。初回、相手の失策が絡んで1死一、二塁で4番の青木が左中間に2点適時打を放って先制。1点を加えて3-0とリードした。先発の青木は、このリードで力が入ったか、その裏に3四球などで1点、2回には3連打を浴びて2点を失って同点に。3回には連続死四球から守備の乱れが重なって勝ち越しを許した。

3-4の5回、2番阿部、3番間野仁徠主将の連打から、相手守備の乱れ、代打小島の犠飛で2点を入れて逆転した。しかしその裏に四球を足場に2点を失って再逆転され、あと1歩のところで逃げ切られた。

間野主将は終了後、ベンチ前で座り込んで涙にくれた。「みんなで努力して、目標の日本選手権に出られたのは良かった。まず1勝が目標だったが、達成できず悔しいです。初回の得点でみんなの気持ちが上がったと思ったんですけど、守備で心のスキが出て、そこを突かれて流れをつかめなかった」と振り返った。

悔しそうな表情を浮かべた山田喜明監督は「力んでしまったのか、かみ合わなかったですね。もう少し余裕を持たせてあげたかった。相手もいい投手でここぞという時に難しい球を投げてきた」と敗因を挙げた。「37年ぶりにここに来られて、選手には感謝しかないです。また帰ってきたいです」と話した。

 

世田谷西・吉田昌弘監督(2連覇に向けて4回コールド勝ち)「連覇といっても、中学野球なので、毎年選手もごろりと変わるるので、そんなに意識はありません。今日は打つべきストライクをしっかり打って、見逃すべきボールはちゃんと見逃していましたね」

東京神宮・片見瞭(3年=初戦敗退も2番手で登板して3回無安打ム支点)「どんなに離されていても、自分が抑えて、1人じゃなく、チーム全員で追いついていくつもりでした」

▽1回戦

中本牧7-0嶺南敦賀

高松3-7久喜

大阪交野2-4取手

花巻0-7松本南

札幌東9-4藤沢

瀬谷2-1山口東

掛川5-0大分国東

神戸中央2-6東北楽天

熊本西0-11世田谷西

弘前白神5-14草津

五條9-1東京神宮

武蔵府中4-1知多東浦

平塚5-4秋田北

札幌新琴似1-0大町

愛知衣浦6-5東京日野

なめがた6-9橿原礒城