育成契約から支配下登録へ返り咲いた日本ハム梅林優貴捕手(26)が、今季初昇格で即出場した。
8回に代打で空振り三振。その裏の守備ではマスクをかぶった。今季はイースタン・リーグで3割超えの打率を残し、7月24日に支配下登録された。一度は引退も脳裏をよぎったが、再び1軍で一歩を踏み出した。
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梅林が1軍の舞台に立つのは3年連続。だが、これまでとは違う感覚だった。8回に代打で空振り三振。その裏、荒れ気味だったマーフィーの投球を、育成選手として磨いてきた守備で受け止めた。1死満塁のピンチを併殺で切り抜け「久々の1軍だったので、意識しないようにとは思ったんですけど、終わってみたらすごい緊張してた」と振り返った。
現役引退がよぎった。昨年10月29日、千葉・鎌ケ谷で戦力外通告を受けた。育成契約を打診された当時25歳の梅林は「あるだろうなと思っていた。野球を続けるかどうかっていうのも。年齢も年齢ですし。考えたいと思います」と話していたが、背番号165で再起を図った。「1回クビになってから、それ以下はないと思ってた。全部プラスだと思って、前向きにやってきた」。今季は2軍で3本塁打を放ち、打率も3割1分5厘をマーク。背番号98で1軍へ舞い戻った。
チームはロッテと白熱した2位争いを展開している。新庄監督は「伏見君の脇腹、ちょっと違和感あるっていうことで」と、梅林昇格の意図を説明。早朝6時半の新幹線で駆けつけた梅林は「最初は『今か』と思って。今はすごくラッキーだなと思って。切羽詰まったところでプレーできる機会はなかなかない。早く結果を出さないと、すぐ場所を取られる立場だと思う。結果はもっとこだわってやりたい」。田宮や伏見に加え、清水やルーキー進藤もいるレベルの高い捕手陣で、存在感を示す。【黒須亮】
◆梅林優貴(うめばやし・ゆうき)1998年(平10)3月14日、広島生まれ。高陽東から進んだ広島文化学園大時代は朝はガソリンスタンド、夕方以降はバスの洗車と2つのバイトを掛け持ちして最高月収は約5万円。19年ドラフト6位で日本ハム入団。22年に1軍デビューし、同年4月27日オリックス戦でプロ初安打。5年目の今季は育成選手としてスタートし、7月24日に支配下選手登録された。今季推定年俸は770万円。171センチ、81キロ。右投げ右打ち。



