日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が佐々木を完全攻略し、2位を争うロッテ3連戦をスイープに導いた。「真っすぐもフォークもいい。チャンスは少ないと思っていたので、ああやって1発で捉えられたのが今日は良かった」。2点を追う2回に中越え二塁打。3回1死一、二塁では右前へ一時同点の適時打。5回無死一塁では左中間を破る決勝の適時二塁打。全てファーストストライクを捉えた。

剛腕から安打を放つのは22年9月14日以来、708日ぶりだった。「いつも彼と当たる時は調子が悪い時が多くて。ちんぷんかんぷんな三振とかばっかだった」。試合前まで通算9打数1安打。ただ、現在絶好調で「いつもタイミングが取りにくいので、今日は意識して打席に入った」。早めの始動で157キロ直球、141キロのフォーク、157キロ直球と次々に相手の代名詞をはじき返した。

試合後の“新太郎劇場”が、好調なサイクルの潤滑油だ。延長10回に1号2ランを放った7月9日西武戦(ベルーナドーム)から始まった新庄監督と清宮の“儀式”。指揮官が「足を向けて寝られない」とほめた直後に「彼は、すぐ変わるから」とニヤリとした日から、打ってもほめない愛あるイジりがスタート。以降の30試合で清宮は打率3割6分4厘、8本塁打、29打点。覚醒した。

この日も新庄監督は「(2回の打席後に)左膝にちょっと違和感が出て代えようかと思ったけど、本人は大丈夫って…だから左膝のおかげで打てた。踏み込めないから。それのみでしょ。ケガの功名」とほめずにニヤリ。対して清宮は「1打席目は普通に打ったんで」と言ってニヤリ返しだ。

これで清宮がスタメンで安打を打った試合は21試合負けなし(18勝3分け)。「ヒット打てばいい…すごいっすね。毎日必死なんで」。打てば負けないヒーローがいるチームは勢い十分。23日から本拠地で「10・5差」で追う首位ソフトバンクとの3連戦に臨む。【木下大輔】

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