頼みの中継ぎ陣まで…。3位阪神が4位DeNAとの乱戦に敗れ、2・5ゲーム差に詰め寄られた。前日26日に急きょ先発が決まった伊藤将司投手(28)が3回4失点と炎上。1点差に迫った直後の7回に3失点、8回に2失点とリリーフ陣も打ち込まれ、今季4度目の2ケタ失点で大敗した。これで夏の「長期ロード」は9勝12敗1分けとなり、2試合を残して2年ぶりの負け越しが決定。首位広島どころか2位巨人にも4ゲーム差をつけられ、崖っぷちから抜け出せない。
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ベンチの岡田監督は怒りの表情を浮かべていた。4-8とリードを広げられ、なおも7回2死一塁。ここで登板した5番手島本の初球は外角低めに大きく外れる暴投となり、一気に三塁進塁を許した。度重なる守備のほころびに、ついに我慢しきれなかった様子。試合後、指揮官は取材に応じず、報道陣の前も通らずに足早に球場を後にした。
序盤からワンプレーが失点につながった。1点リードの初回2死一、二塁、DeNA牧の打球は三遊間深くへ。遊撃木浪が追いつき、三塁佐藤輝へ送球するも、後ろを向きながら伸ばした足は三塁ベースを踏めず。佐藤輝が「もうちょっと連係が取れたら良かったんですけど」と悔やんだプレーで満塁にピンチを広げ、宮崎の逆転2点打につなげてしまった。
2-2で迎えた3回1死一、二塁では、伊藤将が牧を投ゴロに打ち取るも、わずかに送球が遅れて併殺崩れ。2死一、三塁と走者を残し、再び宮崎に勝ち越し適時打を献上。左腕は「早く投げても(ベースに)いなかったので、ワンステップ入れた。それは仕方ない」と受け止めたが、わずかな差が勝敗を分けた。さらに、続く山本への2球目が低めに外れる暴投。ボールが大きくはずんで後ろへそれた間に、一気に二塁走者牧の生還を許した。
本来なら右腕ビーズリーが先発予定だった。しかし、前日26日に発熱したため先発を回避。中継ぎ待機していた伊藤将が急きょ代役を務めることが決まった。7月13日中日戦以来の先発で結果を残したいところだったが、初回に2四球を出すなど3回5安打4失点で降板。チームの窮地を救うことはできなかった。
1点差に迫った直後の7回には4番手石井が痛恨の3失点。8回にも6番手漆原が2点を失い、今季4度目の2ケタ失点だ。前カードで首位広島に2勝1敗と勝ち越し、波に乗りたいところでの大敗は痛い。
「長期ロード」は9勝12敗1分けとなり、2試合を残して2年ぶりの負け越しが決定。広島とのゲーム差を4のまま縮められなかったどころか、4位DeNAが2・5差に迫ってきた。なんとか連勝して、まずカード勝ち越しだけは死守したい。【磯綾乃】
▼阪神が今季長期ロードで9勝12敗1分けとなり、2戦を残して負け越しが決定した。矢野政権時代の22年10勝14敗以来、2年ぶりの負け越し。



