優勝を争う終盤戦、頼もしい左の1ピースが躍動している。阪神富田蓮投手(23)が1イニングを0に抑えて逆転勝利を呼び込んだ。

0-3の7回から2番手で登板。直前の6回には2点を失いリードを広げられていた。「これ以上、点はやれないなと思った。先頭を切れれば流れが変わるかなと思って」。先頭菊池に2-2から低めチェンジアップで空振り三振。警戒していた先頭を切って「しっかりできたので良かった」とうなずいた。

続く代打磯村には変化球で追い込み、140キロで空振り三振。2死一塁からは、この日2番に入った坂倉を中飛に抑えた。1回1安打無失点で任務完了。直後に味方が3点を取って同点に追いつき、9回のサヨナラ勝ちにつながった。

これで14試合連続無失点。本人は「そういう記録はあまり気にしていない」と言うが、後半戦は15試合の登板で防御率0・00と安定感抜群。石井、桐敷、ゲラ、岩崎の勝ちパターンに入っていなくても貢献度は高い。主にビハインドでの登板で「先頭は大事だと思っている」。1人目の打者を打ち取ることでグッと流れを寄せることを意識する。

岡田監督も働きぶりを高く評価。「リードされた時は富田か島本ね、左ではいてるんですけど、富田は本当ね、防御率見ても0点台でずーっといい仕事してますよね。もうやれないような展開なんでね、ほんと助かってますよね」。ダメ押し点を奪われない投球でチームを支えている。

今後も背番号50の好投が逆転勝利を呼び込むスイッチとなる。「まずは先頭を切ることを重点的にやっていきたいなと思います」。強力な左のカードがブルペンで控える。【林亮佑】

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