ソフトバンク小久保裕紀監督(52)が、4年ぶりのリーグ優勝から一夜明けた24日、陸路で福岡に凱旋(がいせん)した。
博多駅で待っていたファンから祝福の言葉をかけられ、改めて覇権奪回を実感。クライマックスシリーズに向けては、5月に右太もも裏を負傷した柳田悠岐外野手(35)の復帰プランも明言。近日中に外野守備を解禁し、3軍戦を活用しながら主砲の復活を待つ。
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23日夜にリーグ優勝を果たし、記者会見、祝勝会、テレビ収録など小久保監督の仕事が終わったのは日付が変わった24日午前2時過ぎだった。8度の胴上げには「家族より長い時間を過ごすメンバーですからね。その人たちの手で上げてもらうのは監督冥利(みょうり)に尽きるし、本当に感謝ですよね」と改めて頭を下げた。宿舎で少し睡眠をとり、この日午後1時過ぎには博多駅に凱旋(がいせん)。「おめでとうございます」と待ちわびていたファンから声援を受けた。
残るレギュラーシーズン8試合はCSに向けた戦い方やタイトル争いを重視する。しかし、忘れてはならないのが主砲柳田の復帰プランだ。柳田は5月31日の広島戦で右太もも裏を負傷し離脱。9月20日の2軍戦で約4カ月ぶりに実戦復帰した。現在はDH出場のみだが、27日~29日の2軍広島戦(由宇)では外野守備に就く予定だ。「ホークスの場合は3軍戦もあるのでね。その辺を使ってのプランがあがってきている」。待望の1軍復帰に向け、徐々に段階を重ねている。
同じく主軸の近藤は右足首を負傷し、現在は松葉づえを使用している状態。「(柳田が)CSで守れるようになると、近藤がもし打てるのであればDHに回せるので」と柳田&近藤のW復帰構想もある。ただ「これは選手生命を脅かすことになるかもしれない。当然焦らせることはない」と経過は慎重に見定める。そのうえで「段階を経てGOであればそういう風に」と、リーグ優勝から一夜明けて明言した。
2位以下に2桁ゲーム差をつけての独走優勝だった。それだけにCSはなんとしても突破したい。柳田が戻ってくれば「3番に入るでしょうから」と打順もシミュレーション済み。指揮官の背番号「9」を受け継いだ主砲が、CS突破へのカギになる。【只松憲】
◆柳田のポストシーズン CS通算45試合で168打数49安打(打率2割9分2厘)、9本塁打、32打点。日本シリーズ通算30試合で112打数33安打(打率2割9分5厘)、3本塁打、17打点。CS通算9本塁打は内川聖一の10本に次いで歴代2位タイ、通算32打点は最多。ポストシーズンで放った計12本塁打のチーム勝敗は11勝1敗。
○…小久保監督が体調不良で終盤に離脱した井出竜也外野守備走塁兼作戦コーチ(53)に感謝した。リーグ優勝は「井出コーチにもしっかり報告しようと思っています。一番最後まで一緒に戦いたかったのは彼だと思うので」と言及。コーチ陣全体に向けても「本当によく頑張ってくれた。僕は最後にポンと箸を倒すだけだったので、理想的な環境だった」とたたえた。



