今秋ドラフト目玉候補の明大・宗山塁内野手(4年=広陵)が、スタンドから熱視線を送る11球団のスカウト陣の前で、5回にリーグ通算10本目の本塁打を放って勝利に貢献した。チームは9安打8得点で慶大に圧勝し、1勝1分けとした。早大は7回、吉納翼外野手(4年=東邦)の逆転左越え3ランで法大に勝利した。

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21日東大戦以来の本塁打を放った明大・宗山塁内野手(4年=広陵)に意外な祝福が待っていた。無視されてから祝福される「サイレントトリートメント」。いつもはクールな宗山もベンチでチームメートとバンザイ! 「初めてだったので、楽しかったです」と笑みをこぼした。

技ありの1本だった。第2打席で右翼ポール際へファウルを放ったが「スイングが体から少し離れていた。アジャストの仕方を少し調整しました」。次の打席で微調整を施し、フルカウントからの内角高めチェンジアップをフルスイング。春季リーグ以降、身に付けた力強さをバットに伝えて右翼スタンドへ運んだ。「いいスイングになった」と納得の表情で振り返った。

準備力は中学時代に学んだ。所属した高陽スカイバンズの監督で巨人二岡智宏ヘッドコーチの兄聡監督(51)は「うちは全て準備は選手がやる。人が嫌がることをやらないと出場機会は減る、と教えてきました」と話す。率先して重い荷物を運び、グラウンド整備をする。あたり前のことも、徹底することで周りを見る目を養った。「当時から宗山のスゴイところは間違いなく『判断力』。守備では打球の判断。打撃では今どんな打球が必要か」。周りや自分を見つめプレーに生かし、自分自身を磨いた。

28日慶大戦では、リーグ通算100安打を達成。その後も安打を重ね、この日の本塁打で103安打へ数字を伸ばした。ラストシーズン、宗山の勢いは止まらない。【保坂淑子】

▽日本ハム栗山英樹CBO ホームランが目立ちましたが守備、打撃と準備の仕方がプレーから感じられて弱点がない。目に見えないところの動きが抜群。

▽広島苑田スカウト顧問 力強さが出てきた。体は柔らかいし。小さい体でもボールを運べる。引っ張っても力がグッと入る。ほれぼれする選手だよ。

▽DeNA八馬アマスカウトディレクター 無駄な動きがなく目線のブレもない。トップが決まり軸がしっかり回るから、誤差が少ない。秋は振る力が強くなり、ケガの間で進化しているのはさすが。

【一覧】大学生プロ志望届 明大・宗山塁、慶大・清原正吾、関大・金丸夢斗ら計104人が提出