新人王当確の快投を披露した。今季最終登板に臨んだ西武武内夏暉投手(23)が日本ハム打線を8回3安打無失点に抑え、10勝目を手にした。残り5回2/3としていたシーズン規定投球回もクリア。球団の新人では07年の岸孝之(現楽天)以来となる2ケタ勝利&規定投球回到達となった。ルーキーイヤーから先発ローテーションの一角を務めた左腕が、100点満点の1年を締めくくった。

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ピンチの場面でも落ち着いていた。武内は勝利投手の権利がかかった5回2死一、二塁で、日本ハム水谷をカーブで中飛に打ち取った。「三振も取れるようになってきて信頼のある球というか、自分の中でも優先順位の高い球になりました」。この日奪った5つの三振のうち、2つの決め球がカーブ。緩急を駆使した投球で三塁すら踏ませず、8回無失点で新人王当確ランプをともした。

球団の新人では07年の岸以来、17年ぶりとなる2ケタ勝利とシーズン規定投球回到達。「本当に周りの方々に支えられた1年だったので、ファンの皆さんも含めて本当に感謝したいです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

山あり谷ありのルーキーイヤーだった。初登板となった4月3日のオリックス戦(ベルーナドーム)は7回無失点でプロ初勝利。そこから勢いに乗って開幕5連勝を記録した。その一方で、8月3日の楽天戦(ベルーナドーム)で7勝目を挙げてから約1カ月半、白星から遠ざかった。それでも「試合で得ること、失敗することがたくさんあるので、それを次回につなげている感覚でやっています」。試行錯誤を繰り返し、9月16日のロッテ戦(ベルーナドーム)でつかんだ久しぶりの8勝目は、プロ初完投&初完封で飾った。

10勝6敗、防御率2・17。堂々たる成績を残したプロ1年目を「100点です」と自己評価した。だが、慢心はない。「ストレートでも押せる投手になりたいですね」。飽くなき向上心を持つ左腕が、来季もライオンズ投手陣を支える。【水谷京裕】

▼ルーキー武内が今季10勝目。西武新人の2桁勝利は07年岸以来9人目となり、左腕では初めて。今季の西武はここまで48勝91敗2分けの6位だが、最下位球団から2桁勝利の新人が生まれるのは13年小川(ヤクルト)以来で、パ・リーグでは87年阿波野(近鉄)以来37年ぶり。シーズン90敗以上の球団で記録は50年田原、高橋(国鉄)50年長谷川(広島)56年富永(東映)61年徳久(近鉄)以来63年ぶり6人目となった。

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