快進撃を続けていたソフトバンクの連勝が「6」で止まった。試合後、敗戦を見届けた小久保監督は一塁側ベンチ裏に素早く姿を見せた。「すごい終わり方。なかなかないね」。そう言って苦笑いを作った。
1点を追う9回表。2死から野村、代打嶺井がともにボテボテの三塁内野安打で出塁。一、二塁と好機をつくって9番川瀬は西武守護神・平良の148キロの直球をセンター前へはじき返した。二走の野村は三塁でストップしたが、二塁をオーバーランした嶺井が西武のカットプレーにタッチアウト。試合は幕切れとなった。2死満塁の好機継続なら、小久保監督も「佑京(周東)を代打で用意していた」という緊迫戦は思わぬ形でピリオドを打った。
悔しさの残る1敗だが、勢いが衰えたわけではない。9番遊撃で先発出場した川瀬が1点ビハインドの5回に巡ってきた第2打席で一時、逆転となる2号2ランを右翼席に運んだ。前カードの日本ハム3連戦では3戦先発出場も10打数1安打と結果を残せず、復調を誓ったバイプレーヤーが、久々の1発を含む猛打賞と躍動。「1打席目のヒットですごく気持ちが楽になった。ホームランは別として、次の打者につなぐという意識で打席に立っている」と笑顔も戻った。
週明けにはファーム調整の今宮、栗原の主力2人も戦列復帰予定。チーム内の競争意識は正念場の夏にさらに激化しそう。「(川瀬の)あのホームランで勝ちゲームにしたかった」と、小久保監督は接戦をものにできなかったことを少しばかり悔いたが、視線はさらに先を見つめる。「また切り替えてやります」。再疾走へ、手応えはしっかり感じ取っている。【佐竹英治】



