侍ジャパン菅野智之投手(36)が、メジャー式と日本式を合わせた「SUGANO流」で4回4安打無失点と好投した。
メジャーで高評価を受けるスプリットを武器に2奪三振。巨人時代から軸球だったスライダーも有効に交えながら、オーストラリア打線に的を絞らせなかった。試合後の会見では、巨人時代の後輩の岡本を“逆イジり”しながら、報道陣を笑わせた。
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1回2死一、三塁のピンチで、1ストライクから菅野が選択したのはスプリットだった。低めの落ち球で引っかけさせ、遊ゴロに抑えた。2回はスプリットで2奪三振。4回無死二塁のピンチでは後続3人に対し、スプリットを勝負球に抑え込んだ。「組み立て通りに試合を運べたし、若月がいいリードをしてくれた」と女房役を立てた。
メジャーで有効性を実感した高めの速球を見せながら、50球中約半分の24球を占めたスプリットの効果を増大させた。最速は150キロをマークし、巨人時代は投球の軸だったカットボール、スライダーも有効に交えながら、長打のあるオーストラリアの打者に的を絞らせず。日本時代から不変の制球力も抜群で、バットの芯を微妙に外した。
60年ぶりの天覧試合だった。菅野は登板直前のキャッチボール中に天皇・皇后両陛下の方を向き、帽子を取って、頭を下げた。「特別な思いだったり、独特の空気感、味わったことのないような雰囲気を若干感じましたけど、その中で投げられる喜びの方が強かった。いい試合を見ていただきたい一心でした」と重みをかみしめた。
試合後の会見では岡本を“逆イジり”し、笑いを誘った。試合前の円陣で声出し役の岡本が「菅野先輩、めちゃくちゃ緊張してたので、早めに援護できるように」と話したことに触れ「あいつは緊張感なくて打ててないので、あとでカツを入れておきます」とニヤリ。「守備は任せてくださいと言ってたんですけど、求められてるのは守備じゃないと思うので、もうちょっと打ってくれるのを期待しています」と笑顔でエールを送った。【久保賢吾】



