プロ野球の26年シーズンが27日に開幕します。日刊スポーツの評論家24人による毎年恒例の順位予想、セ・リーグ編です。連覇を狙う阪神は21人が1位予想、逆に最下位は21人がヤクルト予想と偏った結果に。ヤクルトで選手、コーチとして活躍した宮本慎也氏(55)が今季のセ・リーグを分析しました。
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今年のセ・リーグの優勝予想をと言われたら、阪神の一択で揺るぎないと思う。昨年ぶっちぎりでリーグ優勝を決め、マイナス要素といえば抑え候補の石井の離脱ぐらい。抑えを誰にするかは藤川監督の手腕だが、投手層が分厚く、やりくりはできそうだ。主力には若い選手が多く、ケガ人が出るリスクも他球団より少ない。そして2位だったDeNA、3位だった巨人は主力選手が移籍し、戦力ダウンが大きい。他球団が昨年以上に“阪神包囲網”を強化しない限り、連覇の可能性は高いだろう。
2位にしたDeNAは、やはりメジャーに移籍したケイとロッテに移籍したジャクソンの抜けた穴が大きい。阪神からデュプランティエが加入したが、その穴は埋めきれないだろう。しかしあえて2位に予想したのは、若手野手の伸びしろと、ベテランの筒香の存在があるから。若手は梶原、山本、蛯名、林など、レギュラーを取りそうで取り切れない選手が多いが、今年は松尾もレギュラー争いに加わってきそう。このクラスの選手層は厚い。実力者のオースティンはケガが多くて解雇されたが、これはプラスに働く可能性がある。主力選手がすぐに戦線離脱すると、どうしてもチームは白けムードが漂ってしまう。そこで昨年終盤、復活の兆しを見せる活躍をした筒香がサードでどっしりと打線の軸を担えれば、十分に打線は機能すると思う。相川新監督のもと、勢いのある戦いを期待したい。
3位はセ・リーグで唯一と言っていいほど、戦力アップが見込める中日を挙げた。ここ数年は貧打に泣いたが、野手陣の駒がそろってきている。さらにドラフト1位中西、2位桜井の獲得は大きい。正直、野手陣は上がり目があるが、投手陣は下降線をたどりそうな予感がしていた。しかし、このルーキー投手の2人が戦力低下を止めてくれそう。オープン戦で4発を放った新外国人のサノーがこのまま大砲の活躍ができれば、2位DeNAと入れ替えてもよかったが、弱点も多そうでシーズンで同じように打てるとは思えないので、少し評価を下げた。
4位予想の巨人は、岡本の穴は埋められないだろう。新外国人のダルベックが活躍すれば浮上の可能性はあるが、開幕投手を予定していた山崎が右肩の違和感で離脱、戸郷の完全復活も期待薄の状況。野手も投手も若手が伸び悩み、苦しいシーズンになりそうだ。
広島はシーズン中のどこかで大失速する“連敗病”がどうなるか。好不調の波をなくすため新井監督は厳しく指導する方針に変えたようだが、選手層が薄く、すぐに立て直せるとは思えない。
村上不在のヤクルトは昨年以上に厳しくなっている。相変わらずケガ人が多く、練習量を減らしてケガ人防止策を取っているようだが、逆効果で弱体化が進んでいるような気がする。仮にケガ人が減ったとしても、練習量が減りすぎれば選手のレベルは上がらない。古巣でもあり、最下位の評価は心苦しいのだが、仕方ないと思っている。(日刊スポーツ評論家)



