楽天は24日、仙台市内で臨時取締役会と臨時株主総会を開き、7月31日付で島田亨代表取締役社長兼オーナー(47)が退任し、8月1日付で新たに立花陽三氏(41)が代表取締役社長に、三木谷浩史代表取締役会長(47)がオーナーに、それぞれ就任することを決めた。島田社長が楽天本社の海外事業でシンガポールに赴任するのに伴う人事で、島田社長は引き続き球団の取締役を務める。

 立花氏は現在、メリルリンチ日本証券の常務執行役員。学生時代は慶大ラグビー部のスタンドオフとして活躍し、99年にはバックス担当コーチとして、上田監督の下、学生日本一に導いた。この日、Kスタ宮城で会見し「日本最大のスポーツコンテンツであるプロ野球に携わることができ、大変光栄です。まずは現状認識をして、ファンの数を増やし、格好良い球場にして、たくさんのお客さまに来ていただけるようにしたい」と抱負を語った。

 同席した島田社長は、在任期間の思い出として、初年度の大敗、野村監督との日々、ドラフトで田中を引き当てたことなどを挙げた。やり残したこととしては「優勝経験ができなかった。それに尽きます」と話した。