<広島10-0中日>◇12日◇マツダスタジアム
広島篠田純平投手(23)が中日戦に先発し、プロ初完投初完封勝利を飾った。9回を99球4安打の無四死球。広島は前日に前田健がやはり無四死球完封勝利を挙げており、2試合連続はチーム53年ぶり2度目の記録。中日ベテラン左腕の山本昌投手(43)に、若々しいマウンドさばきで投げ勝ち、広島は2位に浮上した。
新しいマツダスタジアムのマウンドに、2日連続で赤ヘルの若コイが跳ねた。篠田は20歳年上のベテラン左腕山本昌に投げ勝ち、プロ初完投初完封勝利。
「最終回はちょっと…。相当バテたんで。(完封勝ちを)よくできたなと。バテバテで『オレ、体力がないな』と思いました」と振り返るが、未知のイニングでも、気力は失わない。9回表。2安打を許して1死一、二塁。森野の強烈ライナーを一塁栗原が好捕し、飛び出した二走小池を刺して、ピンチを脱した。
初回から小気味のいい投球を披露した。5点の援護を得た直後の4回表には先頭荒木に右前打を浴びたが、冷静だった。「1点くらい取られてもいいやという大きな気分で投げました」。キレのある速球を低めに集め、変化球を織り交ぜて手ごわい上位打線を抑えた。大量点の直後は精神的にスキが出やすいが、2年目左腕は揺るがなかった。
オープン戦では3試合で防御率4・35と不安定だった。しかし、開幕後の5日巨人戦で7回1失点と好投。この日も快投で安定感が出てきた。帽子のつばの裏には黒のフェルトペンで『平常心』と書き込んでいる。ブラウン監督も「自分の投球をすれば必ず抑えられるという気持ちで投げられるのが何よりの長所」と話す。堂々たる立ち居振る舞いが好結果を生んだ。
前日11日の前田健に続いて、完封勝利を達成した。「マエケンは誕生日に新球場初白星でしょう。うらやましい!
次の人のことを考えているのかな」と笑わせた。イキのいい左腕が切磋琢磨(せっさたくま)して成長すれば、今季の赤ヘル軍団は大きな旋風を巻き起こすことになる。【酒井俊作】
[2009年4月13日8時11分
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