<巨人5-4広島>◇10日◇ハードオフ新潟

 広島の主砲栗原の意地にナインが応えた。9日のヤクルト戦(神宮)の試合中腰の張りを訴えて途中交代した栗原健太内野手(28)が、欠場濃厚と思われた8回に代打で登場した。三ゴロに倒れたが、痛みをこらえながらの出場にナインが奮起、9回嶋重宣外野手(34)の適時打で同点に追いついた。10回に小笠原のサヨナラ本塁打を浴び今季対巨人戦15敗目を喫したが、広島打線が意地を見せた。

 故障を押して出場した主砲の意地も、巨人には通じなかった。小笠原の1発が右翼席へ消え、広島ナインががっくりと肩を落とした。巨人戦今季15敗目は、最後に悲劇的な幕切れとなった。

 この日は、9日のヤクルト戦で腰の張りを訴えて途中交代した主砲栗原がスタメンから外れた。試合前練習ではグラウンドに姿を現さず、室内で患部の治療に専念。栗原は「室内で少し動いてみたけど、まだちょっとね…。昨日より、良くなっていますが。筋肉の痛みですね」と話していた。欠場の可能性が高いと思われたが、8回1点差に迫った2死一、三塁で代打で登場した。関係者によると、トレーナーから「1打席だけならOK」とゴーサインが出たという。山口の2球目のチェンジアップに三ゴロに倒れたが、腰の痛みをかえりみず一振りにかけた主砲に、ナインが奮起。チーム一丸で巨人に食らいついた。

 1点を追う9回、安打や敵失などで1死満塁の大チャンス。2死後、8回に代打起用されそのまま左翼に入っていた嶋が、巨人の左腕山口の速球をとらえた。鮮やかにセンター前へ運び、赤松が同点のホームを踏む。二走ヒューバーも本塁を狙ったが、タッチアウトとなり勝ち越し点は奪えなかったが、土壇場で意地を見せた。嶋は「食らいついて行っただけ」と話した。

 5番広瀬純外野手(31)も同点劇を演出した。8回、巨人3番手の越智から左中間へ12号2ラン。「内角で詰まらせるにくると思っていた。打てて良かった」と振り返った。

 試合後、栗原は「積極的に行こうと思ったが…早く治したい」とつぶやいた。この日は発熱した岩本も欠場し、打線の迫力は不足していたが、指揮官は「(栗原は)失投がくれば結果を出してくれると思ったが…嶋のタイムリーなど、打線は粘り強く頑張ってくれた」と、今季巨人戦15敗目を喫したものの、その健闘をたたえていた。

 [2010年9月11日10時14分

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