どうする応援歌-。セパ12球団の応援団24人で構成される侍ジャパン応援団が、新たな侍ジャパン応援汎用(はんよう)曲を制作し、ラーズ・ヌートバー外野手(25)の打席で使用されることが5日までに決定した。歌詞は以下の通りだ。

「日の丸を背負い いざ世界へ立ち向かえ 大和魂見せてやれ 戦え侍」

コールはミドルネームの「達治(タツジ)」に決まった。明るい曲調に乗せ、日系米国人として初のWBC日本代表選手となる“サムライ”を後押しする。

メジャー組の打席では、日本での所属球団で使用されていた応援歌で声援を送る。ヌートバーに関しては議論が続き、当初は日本野球機構(NPB)オフィシャルソング「Dream Park~野球場へゆこう~」に決まりかけていた。ただ、応援団内外から「既存のものではなく、新たな応援歌があった方がいい」との声が上がり、宮崎強化合宿終了後から急ピッチで制作。ヌートバーと同様に応援歌がない選手が代表入りする場合に備え、今後は汎用曲として使用される。

応援団のまとめ役を務める吉原秀貴さん(43)は「メジャーから1人で来て不安な面もあると思うので、応援で背中を押したい。日本流の応援も知ってほしい」と力を込める。直近3シーズン禁止されていた攻撃時の声出しが解禁され、応援団にとっても勝負のWBCになる。同じくまとめ役を務める河合健太郎さん(33)は「声で東京ドームを盛り上げたい」と力強い。

メジャー選手も出場可能となる6日の阪神戦(京セラドーム大阪)でお披露目される。大声援を力に変え、かっ飛ばせ! タツジ!【中野椋】