左手骨折で離脱していたソフトバンク杉山一樹投手(28)が、約1カ月ぶりに1軍に復帰した。4月11日の日本ハム戦(エスコンフィールド)で、ふがいない自身の投球に腹を立て、ベンチを殴打して左手を骨折し、手術を余儀なくされていた。
試合前練習でグラウンドへ姿を見せると野手陣のところへ向かい、深々と頭を下げた。ナインは笑顔で謝罪を迎え入れてくれたが、本人は自分のやった愚行への後悔は消えない。「あの件のことは、自分の中で前向きにはとらえていない。ダメだったら辞めます。やるしかない」。野球人生をかけて戦う覚悟からか「辞める」という強い言葉が飛び出したが、戦力として結果を出し続け、再びナインの信頼を勝ち取る覚悟だ。
試合は2回に先発大関が8失点。杉山はブルペンで体を軽く動かしただけで、出番はなかった。倉野投手チーフコーチは「大量のビハインドの場面で投げさせる考えはない」と説明。あくまで以前と同様の勝ちパターンで復帰させたい考えだ。投げる右手は万全で、2軍では2試合試運転を完了。中継ぎ陣は木村光、上茶谷が踏ん張っているが、苦しい状況が続いている。今季は7試合0勝1敗4セーブ、防御率9・00。昨季31セーブのセーブ王が、みそぎの投球でブルペン陣を支えていく。【石橋隆雄】
◆ソフトバンク杉山の左手骨折 4月11日の敵地日本ハム戦。4点リードの9回に登板して2死を奪うも9番水野に四球、代打水谷に二塁内野安打でつながれ、2死一、二塁から清宮幸に右前適時打を浴び1失点。続くレイエスを遊ゴロに仕留めて試合終了となったが、ふがいないなさから三塁側ベンチに左手を殴打して骨折。小久保監督は「やったことの重大さに気づいてほしい」とチームの戦力ダウンを嘆いた。杉山は4月13日、佐賀市内の病院で左手第5中手骨骨幹部骨折に伴う接合術を受けた。今月2日のファーム交流戦の中日戦で復帰するなど、2軍では2試合に登板した。



