2月の宮崎合宿から約1カ月。4人で詳報してきた日刊スポーツ侍ジャパン取材班も、チェコ戦をもって解散します。それぞれのWBCを「侍日記」拡大版で送ります。

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見覚えのある顔だった。2月20日の宮崎空港。突然「チェコ代表の皆さまが到着されます。準備が出来次第、歓迎セレモニーを行います」とアナウンスが流れた。

興味本位で到着ロビーに行くと、想像以上の人だかりで、まさに“チェコフィーバー”。歓迎セレモニーに参加する選手の中には、昨季まで巨人に所属していたマレク・フルプ外野手(27)の姿も。気さくにサインや写真撮影に応じるなど、元気そうで何よりだった。

記者は昨年まで巨人担当をしていた。フルプへの取材は数えるほど。だが、支配下昇格や1軍デビュー戦などの節目に立ち会った。思い入れもあっただけに、この日のチェコ戦は楽しみの1つでもあった。

フルプは試合前会見で「(日本の)ファンの方の前でプレーするのは楽しみ。日本代表が敵になるけど、勝てるように努力したい」と話し、早速1打席目で左前打を放った。

たった1年の巨人担当だったが、フルプとの縁を感じさせる出来事もあった。新宿駅東南口から徒歩10分ほどのところにある「お酒とご飯 みつや」を訪れた時のこと。

店主の小長光史也さんが日本大使公邸料理人としてチェコに赴任していたつながりもあり、昨年1月にフルプも来店した話をうかがった。小長光さんは「絵に描いたような好青年でしたね」と当時を振り返り「もちろん(チェコを)応援してますよ」と笑みを浮かべた。

初めてのWBC取材。不安な気持ちでいっぱいだったが、振り返ればあっという間だった。さまざまな国の野球、文化に触れることはもちろん、こうした出会いも楽しみの1つ。決勝ラウンドが行われるマイアミには帯同しないが、侍ジャパンの連覇はもちろん、素晴らしい試合が繰り広げられることを期待している。【水谷京裕】

◆水谷京裕(みずたに・きょうすけ)2001年(平13)12月生まれ。千葉市出身。武蔵大社会学部メディア社会学科を経て、24年4月に入社。同年10月から野球部配属となり、25年は巨人担当。現在はデジタル担当。趣味はドラマ鑑賞、神社仏閣巡りなど。好きな食べ物はラーメン(特に家系)。