チェコ代表のオンジェイ・サトリア投手(29)が日本戦に先発し、4回2/3を6安打無失点と好投した。120キロ台の速球、110キロ台のチェンジアップ、100キロ台のカーブを交えながら、日本打線を幻惑。降板時にはスタンディングオベーションを送られ、仲間とハグを繰り返した。「最強の侍ジャパンを相手に投げて、今夜の試合は考え得る最高のエンディングでした」とかみしめた。
今大会限りで代表引退を明言しており、現役ラスト登板を最高の投球で飾った。23年の前回WBCで大谷から三振を奪った球で「最も得意な球種」というチェンジアップがさえ、岡本、周東、牧原大を空振り三振。無走者でもクイックを交えるなど、元阪神の星野伸之氏をほうふつとさせる投球術が光った。「チェコの野球のため、私の名誉をかけて必死に投げた」と充実した表情で話した。
職業・電気技師による大谷斬りの反響は大きく、昨年9月には大阪・関西万博のチェコ館でサイン会も開催された。引退後について「ボルダリング、ハイキングとかに時間を費やしたいし、後輩たちの応援もしたいし、たくさんやりたいことがあるので楽しみ」と計画。チェコ野球の未来には「私が抜けた後にも十分な投手がいる。あなたたちは驚くと思います」と不敵に笑った。【久保賢吾】

