さあ、マイアミだ! 侍ジャパン佐藤輝明内野手(26)が今大会初スタメンで1安打1得点と存在感を示した。「2番右翼」で出場すると2試合連続となる二塁打をマーク。8回には決勝のホームを踏んだ。チームはWBC1次リーグ最終戦となるチェコ戦(東京ドーム)で勝利を収めて無傷の4連勝。これでWBCタイ記録となる11連勝となった。東京ラウンドを勝利で飾り、そのままマイアミにチャーター機で移動。世界一連覇への第2ラウンドが始まる。
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二塁ベースにたどり着いた佐藤は、ベンチへ向かって右手をくるくる回した。侍ジャパンのお決まり「お茶たてポーズ」を披露すると、両手でぐいっと飲み干して、満足そうに両手をたたいた。
「積極的に行くのは自分の持ち味」。この日も第1打席から準備はできていた。初回1死、チェコ先発サトリアの2球目、127キロ直球を振り抜くと打球は左翼ライン際へ。さっそうとベースを駆け回り、二塁打で好機をつくった。
4戦目で初めて「1番左翼」の森下とともに「2番右翼」でスタメンに名を連ねた。8日オーストラリア戦では、8回1死一、三塁で代打で出場し左翼へ適時二塁打。記念のWBC初安打&初打点から、2打席連続で長打をマークした。
0-0のまま迎えた8回。先頭で左手首付近に死球を受けて出塁。1死一塁で若月が右翼線へ二塁打を放つと、相手の連係プレーの乱れを見逃さず決勝のホームイン。欲しかった最初の1点をもたらした。
17年前、無邪気にスターをまねた少年が、同じ舞台に立った。野球を見始めた子どもの頃、朝はマリナーズ・イチローの試合を見ることが日課。そして印象に残るのは、09年WBCのイチローの姿だ。「やっぱり子供ながらにかっこいいなと思いながら見てました」。劇的な決勝打に胸を躍らせ、翌日すぐにバットを握った。「いやもう、まねとかしてましたよ」。テレビで見ていた舞台に立ち、今では自身がまねされる存在だ。
井端ジャパンは1次ラウンド無傷の4連勝とし、これでWBC記録となる11連勝。試合後、井端監督は「リラックスしてスイングできていた」と評価。途中交代には「彼は行けると言ってましたけど、(死球が)手首だったので大事をとって替えました。さっき大丈夫と言うことだったので、今の状態からさらに上澄みしてほしい」と期待を寄せた。
波に乗るチームとともに、いざ米マイアミでの決戦へ。あこがれた海の向こうでも、快音を響かせる。【磯綾乃】

