2月24日に38歳の誕生日を迎えたWWEスマックダウンの「ロックスター」中邑真輔は初登場3位にランクしました。この順位、WWEファンの人気投票でも、米プロレス専門サイトによるパワーランキングでもありません。では「何の順位?」と思われるでしょう。同6日、スマックダウンのダニエル・ブライアンGM(35)から発表された「トップ10リスト」というランキングです。
この新たな試みはロウにはなく、スマックダウン所属の選手たちが投票して決まります。基準は<1>ロッカールームでのリーダーシップ<2>タレント性<3>運動能力という3点。必ず自分以外の選手に投票するというルールで「ライバルたちを評価する」指標と言ってもいいでしょう。公平性を保つため、マッチメークなどの権限を持つシェイン・マクマホン・コミッショナー(48)とブライアンGMには投票権がないそうです。
初めて発表されたランキングの1位はWWEヘビー級王者AJスタイルズ(40)、2位はスマックダウン女子王者シャーロット・フレアー(31)、続いて3位が中邑でした。日本人初優勝を飾ったロイヤルランブル戦直後の発表ではあったものの、男女の各王者に続く順位。9位の「毒蛇」ランディ・オートン(37)や、5位のUS王者ボビー・ルード(41)より上位でした。特にバックステージでの態度も投票基準に含められており、観客やファンに向けた「外面」だけではない評価も高いことが分かりました。
このランキング発表直後、中邑は自らのツイッターで「3位はいいね。1位ならよりいい。オレにはトップ10リストでのプランがある」とつづった上で、英語と日本語で「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と記していました。新日本プロレスからWWEへ移籍して2年が経過。まだ「ロックスター」は発展途上なのでしょう。確かに現時点のランクでもすごいことに感じますが、その一方でまだ1位ではないのも事実です。
アントニオ猪木のWWF獲得が認定されていない以上、日本人でWWEヘビー級王座を獲得した日本人はいません。中邑は4月8日の祭典レッスルマニア34大会(米ニューオーリンズ)でWWE王座挑戦が決まっており、日本人初の快挙を達成できるチャンスを得ています。ただ、中邑がリスクを負って目指す「虎子」とはベルト奪取だけではないのでしょう。リング内外の評価、世界的な人気などなど、さまざまの面でのトップを狙おうとしているのではないでしょうか。まだ何もつかんでいない-という中邑の貪欲さが伝わってきます。【藤中栄二】



