メーンイベントのGHCヘビー級選手権試合前哨戦で、挑戦者の拳王(32)が王者のエディ・エドワーズ(33)とバチバチの真っ向勝負を展開した。

 杉浦貴と組み、ムースと組んだエドワーズ組とタッグ戦に臨むと、試合開始から先発を買って出た。エドワーズと向き合い、グラウンド技を繰り出して、軽くけん制。中盤にはローキック、背中へのフットスタンプ、後頭部へのダブルニーと連続技で展開し、アンクルホールドまで持ち込んだがロープに逃げられた。

 王者の逆水平チョップに対し、強烈なミドルキックを連射。トラースキックで射抜かれても、ミドルキックで応戦して両者ともにマットに倒れ込んだ。しかし味方の杉浦がムースに捕獲され、ゲームブレーカーを受けて万事休す。20分6秒、片エビ固めでフォール負けを喫した。

 直接的な勝敗に関係なかった拳王だが、場外戦などで激しい攻防を繰り返し後頭部を痛めた様子。試合後は「くそー!!」と絶叫し、悔しさをにじませていた。