ボクシングのIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦は9日(日本時間10日)に米ラスベガスのマンダレイ・ベイ・リゾート&カジノでゴングが鳴る。同級4位の尾川堅一(29=帝拳)は「日本から負けに来たわけでも観光に来たわけでもなくて、チャンピオンになって日本に帰りたいと思います」。対戦するファーマー(米国)を横目に、壇上のマイクで力強い声を響かせた。

 日本拳法歴20年の異色の経歴を持つが、明大時に3学年上で主将だったのが、プロレスリングノアで活躍する拳王(32)。「いまでもかわいがってもらってます」と親交は続く。その先輩は22日にGHCヘビー級王座に初挑戦する。

 その拳王は後輩を「何も言わなくても課したダッシュを続けてやっていた。『こいつは心が強い』と思った」と振り返る。明大卒業後に進んだ道は違ったが、目指すのはともにベルト。「土曜日は絶対に倒す、倒してやる」と“共闘”で頂点に立つ。