元横綱朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏(37)が、17年大みそかから元日にかけてAbemaTVで生配信された「朝青龍を押し出したら1000万円」で7年ぶりに土俵に立った。相撲の8番勝負で全勝後「相撲は人生最後。もう、上がることは絶対にしない。ダグワドルジに戻る」と完全引退を宣言した。

 元朝青龍は格闘家のボブ・サップらに圧勝後、元大関琴光喜の田宮啓司氏(41)に寄り倒しで勝った。2人は99年、角界に入門した同期で、10年に元朝青龍が泥酔しての暴力で引退すれば、元琴光喜も同年に大相撲野球賭博問題で日本相撲協会から解雇された因縁がある。元琴光喜も「これで気持ち良く引退できた」と笑った。元朝青龍は元横綱日馬富士の引退などに揺れる相撲界へ「相撲界につながることをしてほしい。今年こそ進むしかない。ファンの喜ぶ相撲を取ってほしい」とエールを送った。