新日本プロレスのレッスルキングダム(WK)16が4日、東京ドームでいよいよ幕を開ける。今年は4、5日の東京ドーム大会2連戦に加え、8日の横浜アリーナ大会で約5年ぶりのプロレスリング・ノアとの対抗戦が行われる。

日刊スポーツでは同大会の見どころを全3回で紹介する。第2回は、東京ドーム大会。

   ◇   ◇   ◇

4日の第4試合で、柴田勝頼(42)が復帰を遂げる。急性硬膜下血腫の影響で17年4月以降欠場していた。新日本ロサンゼルス道場のヘッドコーチとして後進の育成にあたりながらリング復帰を目指してきた。昨年10月、G1クライマックス決勝戦前にサプライズ登場。12月の両国大会ではスーツ姿でリングに上がると「1月4日。試合するぞ! 以上」と絶叫した。非公表の対戦相手は誰なのか、自身提案のキャッチレスリングルールでの戦いはどんなものになるのか注目だ。

4日の第7試合は、高橋ヒロム(32)がIWGPジュニアヘビー級王者で、互いに認め合うライバル、エル・デスペラードに挑戦する。昨年12月に閉幕したベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)では、史上2人目の連覇、3人目の3度目の優勝を達成したヒロムだが、「IWGPジュニアヘビー級王座、それしか見えていない」と貪欲だ。デスペラードとはBOSJ公式戦、12月のタッグマッチと、30分時間切れ引き分けに終わっている。宿敵を倒し、正真正銘の王者に返り咲く。

5日の第4試合は、NEVER無差別級6人タッグ王者のSHO&高橋裕&EVILのハウス・オブ・トーチャー(HoT)組に、YOH&YOSHI-HASHI&後藤のケイオス組が挑戦する。YOSHI-HASHIと後藤は昨年11月の大阪大会で、石井を加えた3人でNEVER無差別級6人タッグ王者の史上最多連続防衛記録(9度)の更新を目指した。しかし、HoTのダーティーファイトにいたぶられてベルトを奪われている。昨冬のワールドタッグリーグ優勝決定戦では、高橋裕&EVILを退けて優勝。一矢報いたが「このままで終わろうとは思っていない。ここがゴールじゃない」と、鼻息は荒い。失ったものを取り返せるか。

そのほか、4日のNEVER無差別級やIWGPタッグ、5日の棚橋弘至(45)がIWGP USヘビー級王者返り咲きを狙うKENTA戦、ジュニアタッグなどタイトルマッチも充実している。

見どころ最終回は、約5年ぶりのプロレスリング・ノアとの対抗戦が行われる8日の横浜アリーナ大会についてで、近日アップ予定。