プロボクシング元世界4階級制覇王者ドニー・ニエテス（40＝フィリピン）が王座返り咲きに自信を示した。

13日、東京・大田区総合体育館でWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔（29＝志成）に挑戦するため6日夜、来日した。18年大みそか以来、約2年7カ月ぶりとなる井岡との再戦を控え「私はこのスーパーフライ級で再びチャンピオンになるために、この再戦に向けてチームとしっかりと準備をしてきました。その成果もあり、コンディションは素晴らしい状態にあります」とコメントした。

ニエテスは18年大みそか、井岡とのWBO世界同級王座決定戦で拳を交え、2－1の僅差判定勝利で世界4階級制覇を達成。19年3月に同級王座を返上した後、コロナ禍を経て21年4月、約2年3カ月ぶりのリング復帰。UAEドバイでパブロ・カリージョ（コロンビア）とのWBOインターナショナル同級王座決定戦に判定勝ち。同12月にもドバイで初防衛戦に臨み、ノルベルト・ヒメネス（ドミニカ共和国）と引き分けている。

約7カ月ぶりのリングとなるニエテスは「井岡と再び闘えることは私にとってとてもハッピーであり、同時にとても興奮しています。彼はこれまでの試合でとてもいいボクシングをしていますし、戦術面や動きで進化した彼と対峙（たいじ）できることにワクワクしています」と自信たっぷり。今年5月に40歳を迎えたものの「家族と未来が私のモチベーションになっています。レジェンドと呼ばれることも多くなり、そのことが年齢を重ねても競技を続ける刺激になっています」とベテランとしての意地をみせる覚悟を示した。