プロレスラー、政治家として活躍したアントニオ猪木さん(本名・猪木寛至)の四十九日法要が24日、神奈川・横浜市の菩提(ぼだい)寺となる総持寺でしめやかに執り行われた。猪木さんは、10月1日に心不全のために死去した。

この日、新日本プロレスの坂口征二相談役や永田裕志、小島聡、全日本の宮原健斗、諏訪魔、ノアの清宮海斗、拳王、総合格闘技RIZINの榊原信行CEOらが参列した。

精進落としの後に囲み取材に応じた坂口氏は「四十九日まであっという間だった」と振り返り、「人は亡くなって偉大さがわかるというけど、テレビで見てやっぱり猪木さんはすごかったんだと改めて思った。現役の選手にもぜひ猪木さんの動画を見てほしい」と呼びかけた。そして「プロレス界みんなで頑張って、(ジャイアント)馬場さんと一緒に天国から見守っていてほしい」としみじみと話した。

猪木さんのマネジメントを務めるIGF(猪木元気工場)の高橋仁志代表は「マット界の各団体の皆さんに集まっていただいた」と説明。「猪木はプロレス界、格闘技界の育ての親で生みの親。たくさんの皆さんに集まっていただいて本人も喜んでいる」と、故人をしのんだ。

来年3月7日に東京・両国国技館で、ファン参加可能な「お別れの会」の開催が決定。来年中には、団体の垣根を越えた追悼興行も開催される見込みだ。