プロボクシングWBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級1位の村田昴(27=帝拳)が、8戦全勝8KOのパーフェクトレコードで初タイトルを獲得した。

9勝(5KO)の同級2位の山崎海斗(26=六島)との無敗同士による同級王座決定戦で、ダウンの応酬の激闘を制して9回TKO勝ちした。

アマ時代に18年全日本選手権バンタム級優勝など4冠に輝き、21年6月に米ラスベガスでプロデビューするなどエリート街道を歩んできた村田にとって、初物ずくしの試合だった。初タイトル、初メインイベント、そして初の日本人対決……。「かたくなった」という1、2回は山崎の右ストレートを浴びる場面が目立った。

3回に右フックで先制のダウンを奪うとペースをつかんだ。7回には左ストレートを連発してダウン寸前に追い込んだが「雑に攻めすぎた」ところに右強打を不用意に浴びて痛烈なダウン。残り30秒で何とか追撃をしのいだ。しかし、ここから村田が底力を見せる。「この試合のテーマは何があっても冷静にだった」(村田)。続く8回にボディーブローで山崎の動きを止めると、9回に左強打からの連打でダウンを奪い返してレフェリーストップ勝ちした。

試合後、あわやの冷や汗勝利に村田は「理想の戦い方はできなかったけど、ベルトが腰にあるのはうれしい。KOにこだわりもあった」と安堵(あんど)の笑顔を見せたが、来年の目標については「練習でやったことの半分も出せなかった。今日の内容では世界のベルトは遠い。ディフェンスをもっと強化しないと」。さらに上を目指すために、明確な課題をみつけたことが収穫だった。【首藤正徳】