元IBF世界スーパーフェザー級王者尾川堅一(37=帝拳)が再起4連勝を飾った。フィリピン同級12位メルチョール・ロダ(=フィリピン)との同級10回戦に臨み、5回終了TKO勝利を収めた。中間距離からリズムよく右ボディーストレートなどを打ち込み、強振するロタの動きを止めた。さらにボディー攻撃を中心に冷静に攻撃を続け、5回終了時点でロダの棄権によるTKO撃破へとつなげた。
22年6月、敵地でジョー・コルディナ(英国)に2回KO負けして王座陥落後から4連勝。2連続KO勝利となったが尾川は満足いかない表情。「試合はちょっと新しく足を止めることをやったが、相手があることなのでうまくいかないこともあると思う。37歳なので、そんなこと言っていられないけれど、一気に変わることはないので、しっかりとやっていきたいと思う」と反省も交えながら勝利を振り返った。
最新の世界ランキングではWBO3位、WBCも13位に入っている。世界ランカーであるからこそ、世界王座返り咲きへの高いモチベーションになっている。尾川は「全部、良い試合することはできないと思う。世界戦が決まって1発、そこで最高のパフォーマンスをすれば評価されると思う、今日の1戦も反省を踏ませて力に替えていきたい」と決意を新たにした。
この日の試合トランクスにも長男豹(ひょう)君、次男亜陸(あり)君、三男皇(おう)君の名前を刻んでいる。応援に駆けつけた子ども達に向け「ここまで来たら、家族のため、自分よりも子どもが喜ぶ姿をみたい。ファンの方もそうですけど、みんなのために頑張りたい」と言葉に力を込めた。
国内の最年長世界王座奪取記録は、元世界3階級制覇王者長谷川穗積が保持する35歳9カ月となる。この最年長記録更新も照準に定めている尾川は、まだまだ走り続ける。

