WBC世界スーパーフライ級王者佐藤洋太(28=協栄)とWBC世界バンタム級4位亀田和毅(21=亀田)の世界戦が消滅した。協栄ジムの金平桂一郎会長(46)と亀田ジム関係者が17日、認めた。日本、メキシコと開催地への考えが平行線で、両陣営とも折り合うことは不可能と判断した。

 8日の佐藤の初防衛戦を亀田和が観戦。試合後には「パンチ力がない。弱点がいっぱいある」などと挑発した。これを受けて佐藤の所属する協栄ジムの金平会長も「逃げるな」と対戦オファーを出すことを明言。両陣営は12日に初交渉に臨んでいた。

 交渉で、佐藤陣営は国内開催、亀田陣営はメキシコ開催を主張。結局、開催地をめぐる両陣営の溝は埋まらず、日本人同士の注目のカードは白紙になった。なお、金平会長によると、佐藤の次戦は岩手を含めた東北開催に軌道修正するという。