近大相撲部前主将で、今場所から番付に載った西序ノ口19枚目の朝玉木(あさたまき、22=高砂、本名・玉木一嗣磨)が、7戦全勝で序ノ口優勝を果たした。

 相手は序二段で6戦全勝中の磐石(29=伊勢ケ浜)。相手の圧力に押し込めず右に回り込みながらも、小気味いい突き、押しで手を出し、最後は突っかけ棒を外すように引き落とした。

 これで「優勝して出たかった」という、26日の近大の卒業式に花を添えて出席できる。同期生の石橋は、大学時代の実績から三段目最下位格付け出しで今場所デビュー。自分は序ノ口からのスタートだが「石橋はライバルだけど、自分は自分。少しでも早く近づけるようにしたい」と、着実に足元を固めて出世街道を歩むつもりだ。目標の力士は「親方みたいな押し相撲を取りたい」と、師匠の高砂親方(60=元大関朝潮)。その師匠から「落ち着いて取れば勝てるから」と助言されての今場所だった。