日本相撲協会は30日、東京・両国国技館で理事会を開き、横綱白鵬(32=宮城野)と師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)を呼び出して、厳重注意を与えた。現役力士が理事会に呼び出されるのは極めて異例だった。

 対象となったのは、九州場所千秋楽の優勝インタビューでの言動。白鵬は「土俵の横で誓います。場所後に真実を話し、うみを出し切って、日馬富士関と貴ノ岩関を再び、この土俵に上げてあげたいなと思います」と話し、さらに観客に万歳三唱を促した。

 この件について、八角理事長(元横綱北勝海)は「横綱の品格にかかわる言動で今後は慎むようにと、私から厳重注意をしました」と説明した。また、11日目の嘉風戦で待ったをつけて約1分間、土俵に上がらなかったことについても「横綱の品格を損なわないようにと理事会から厳重注意をしました」と話した。その際「宮城野親方と白鵬は謝罪していました」とも明かした。

 白鵬は報道陣とは接触することなく、国技館を後にした。