大相撲の貴乃花親方(元横綱)が27日、京都・宇治市で行われた朝稽古後、春場所(3月11日初日、エディオンアリーナ大阪)出場を目指す、弟子の西十両12枚目貴ノ岩(28)の状況について言及した。

 昨年11月に元横綱日馬富士関による傷害事件が発覚して以降、公の場で被害者の貴ノ岩の状況について口を開くのは初。「本人はやる気を持っている」と話した上で、春場所の出場については「本人も少し土俵を離れているのもあり、本場所の土俵も違いますので。あっけないというか、恥ずかしい相撲を取りたくないと思っていると思う。あと2週間、私としては慎重を期して、慌てず焦らずに体力を上げていけるか」と慎重な構えを見せた。

 この日の朝稽古で貴ノ岩は、若い衆のぶつかり稽古で胸を出した後は、平幕の貴景勝、十両貴源治、貴公俊による申し合い稽古には参加せず、土俵の外で若い衆を背負って約20分間スクワットを行った。最後に若い衆にぶつかったが、本来の激しさはなかった。貴乃花親方は「人間は頭で当たると恐怖心があるから。当たった時の2歩目、2歩目の反応がどこまで上がるか」と、課題を挙げた。

 まだ行っていないという相撲を取る稽古については「今日(貴ノ岩に)言ったのは、気持ちが乗りに乗ってという以外はやらないようにと。本能的なことなので本人にしか分からない」と、行う時期は貴ノ岩に任せているとした。