貴乃花親方が5日目にして初めて、会場のエディオンアリーナ大阪に姿を見せた。午後1時49分に会場入り。場内を移動し、約4分後に相撲協会執行部がいる役員室に入った。役員室では八角理事長(元横綱北勝海)から「ちゃんと出勤するように」と注意を受けた。関係者によると、役員室で着席することなく注意された後に「失礼します」と言い、3分足らずで退室。午後1時59分に車で会場を去った。会場滞在も約10分だった。

 貴乃花親方は「私から言うことはないです。まあ、あいさつ」と説明した。現在、役員待遇委員の同親方は本来、春場所中は毎日、役員室に滞在する必要がある。だが貴ノ岩の頭部負傷について「目が離せない」と、4日目まで会場入りしていなかった。協会サイドにも、同様の理由で出勤できないとファクスで2度送信。協会サイドは、欠勤理由にならないとして2度とも出勤を命じていた。貴乃花親方はこの日朝、稽古を指導後「貴ノ岩の様子を近くで見るかもしれません」と、出勤をほのめかしていた。ただ、会場を去った時は貴ノ岩は取組前だった。また、協会との連絡は弁護士に任せているとした。