東前頭4枚目玉鷲(34=片男波)が、初優勝した初場所以来4場所ぶりに初日から2連勝した。千代大龍に頭同士でゴツンとぶつかり当たり勝ち、さらに頭から行って押し出した。

立ち合いの当たりでは角界有数の相手に快勝だ。「気持ちいい? もちろん! この喜びを誰かに伝えたい。こんなの久しぶりだな~」とニタッと笑った。

関脇だった先場所は、初日から5連敗、11日目を終えて1勝10敗と最終的に5勝10敗と大負けした。これまでスロースターターを自認してきたが「もう、その玉鷲は捨ててね」と生まれ変わったと言いたげだ。横綱白鵬が休場し、混戦のV争いが予想される場所で、実力者が存在感を増しそうだ。