大相撲九州場所(10日初日、福岡国際センター)に向けて5日、福岡・KITTE博多にて関脇御嶽海(26=出羽海)と西前頭6枚目炎鵬(25=宮城野)によるトークショーが行われた。160人の男女を前に人気と実力を兼ね備える2人は約40分間、話術を披露。トークショー終了後には握手会、写真撮影も行われた。

トークショーでは同じ大卒で2学年上の御嶽海が終始、炎鵬をいじり倒した。互いの印象を問われると、御嶽海は「(番付を)この身長で上げてくるとは思わなかった。160センチだっけ?」ととぼけて先制“口撃”。実際は168センチの炎鵬も苦笑いを浮かべながら「(御嶽海は)相撲は強いけど、他に尊敬できるところはない。支度部屋でもこっちが集中しているのに話しかけてくる」と反撃した。しかし、御嶽海に「構ってほしそうにチラチラ見てくるからだよ」と指摘され、司会者に真意を問われた炎鵬は「(御嶽海のことが)好きですね」と根負けしたように告白した。

女性の観客が多く詰めかける中、2人は好みのタイプも明かした。この日のトークショー会場「HAKATAGI」は普段、主に結婚式で使用されており、結婚について話題が及ぶと御嶽海は「年上女性がいい。お母さん(マルガリータさん)みたいな人。料理上手なのが重要」と強調。炎鵬は「お金の管理ができる人。保険とか全然分からないので」と頭をかいた。炎鵬は先日、出演したバラエティー番組で「一目ほれた」という元TBSアナウンサーでフリーの田中みな実と共演。この日、御嶽海に「田中さんみたいな方がいいの?」と問われると、照れ笑いを浮かべながら返答に窮した。

九州場所は5日後。大関昇進の可能性がある御嶽海は「そろそろ上がりたいという気持ちがある。10勝、12勝したい」と意気込み、3場所連続の勝ち越しを目指す炎鵬は「九州は寒いので熱い相撲を見せて盛り上げるようにしたい」と、自身のしこ名を体現する活躍を誓った。