日本相撲協会は27日、東京・両国国技館で理事会を開き、幕内力士の竜電(30=高田川)に対し、9月の秋場所までの3場所出場停止処分を決定した。また師匠の高田川親方(元関脇安芸乃島)は報酬減額(6カ月間、20%)の懲戒処分とした。

竜電は、新型コロナウイルス感染対策のガイドラインに違反する行動があったとして、師匠の高田川親方(元関脇安芸乃島)の判断で夏場所を休場。場所後にコンプライアンス委員会が調査を行い、この日の決定となった。場所前や場所中の不要不急の外出を禁止していたにもかかわらず、昨年3月12日から今年1月20日まで、夫人とは別の女性と「逢瀬(おうせ)等のため、不要不急の外出をしていた」と認められた。

八角理事長(元横綱北勝海)がコンプライアンス委員会に調査と処分意見を委嘱。同部屋では新型コロナウイルスに感染した力士が死亡し、高田川親方も肺炎にかかるなどしたため、特に外出禁止を厳しく指導していたにもかかわらず「周囲の監視にさらされていなかったのをよいことに、女性と合計25回にもおよぶ逢瀬(おうせ)を繰り返していた」と報告。25回の外出のほとんどが場所中ということもあり「無自覚で軽薄な行為は許し難い」と断じ、出場停止の懲戒処分が相当と判断した。師匠についても、協会副理事であり指導、監督責任は免れないとして、報酬減額の懲戒処分が相当とした。

竜電の出場停止処分3場所は、夏場所からカウントし9月の秋場所までとなる。夏場所番付は東前頭14枚目で、土俵復帰の11月の九州場所は幕下以下からの出直しとなりそうだ。