大相撲の平幕の錦木(31=伊勢ノ海)が21日、都内の荒汐部屋に出稽古に行き、関脇若隆景らと申し合い稽古を行った。

夏巡業後は17日まで時津風部屋に、この日からは荒汐部屋に来るなど、精力的に出稽古を行う。期間の今週いっぱいまで出稽古を続けるといい「土俵に上がらないと。強くなれないので、他の子と違って。いい稽古ができればと思っている」と話した。

名古屋場所は所属する部屋で新型コロナ感染者が出たため、日本相撲協会が定める規定により13日目から途中休場となった。規定とはいえ、06年春場所で初土俵を踏んで以降、初の休場。「暇だなぁ、と思って。場所中なのに暇だなぁと。不思議な感覚だった」と振り返った。勝ち越しはすでに決まっていたが「やはり最後まで相撲は取りたかったですね」と皆勤できなかったことを悔しがった。

結果的に自身を含めて所属する力士ら全員が陽性反応を示したというが「僕は全然元気だった」と体調に問題はないという。再入幕を果たした3月の春場所から3場所連続で勝ち越しを決め、秋場所(9月11日初日、東京・両国国技館)では幕内上位の番付が見えてきた。「久々に(上位に)戻る。5年ぶりぐらい。イケイケだった時期から十両のケツまで落ちて、それで戻ってきたことはすごくうれしい。年齢的にも上の方なので無理せずとは思っているけど、稽古しないと強くなれない。より一層頑張ろうと思う」と気合十分だ。