この日は優勝争いに絡む力士が全て、幕内の後半戦から登場。最初に出た1敗で単独トップの玉鷲(37=片男波)が若元春(28=荒汐)の執念の寄りに屈し2敗に。ところが、2敗で追う錦富士(26=伊勢ケ浜)が翔猿(30=追手風)に敗れ、同じく2敗の北勝富士(30=八角)は大関貴景勝(26=常盤山)の注文相撲にはまり3敗に後退。終わってみれば玉鷲単独トップの状況に変わりはなかった。
2敗でトップの玉鷲と1差には、翔猿(30=追手風)ら優勝経験のない4人が並び、役力士は不在。今場所も誰が優勝するのか最後まで分からない混戦場所でそれなりに盛り上がるが、協会トップとしては痛しかゆし? の状況だ。報道陣の電話取材に応じた日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「優勝争いしている人の実力はみんな(ほぼ)同じ。たまに(混戦場所になるの)はいいかもしれないが、番付社会ですからね。横綱、大関がしっかりしていないと、こうなる」と上位陣のふがいなさを指摘するほかない様子で話した。
今後の展開についても「(星数的に)上にいる人も、最後までこのまま行くとは思っていないんじゃないかな。誰に勝っても、誰に負けてもおかしくないと。横綱、大関が(優勝争いに)いればある程度(展望は)分かるけど、精神的に強くないから。その日その日で、乗って行けたり開き直った者が(その日は)勝つ」と見通せない様子。場所前の優勝争いの展望は「横綱、大関かなと思っていましたよ」と、番付通りにいかない状況を嘆くように話した。

