小結玉鷲(38=片男波)が、57年ぶりの珍決まり手で2勝目をあげた。

潜り込もうとする東前頭3枚目宇良(30=木瀬)を、しつこく突き押しで攻めた。長いリーチをいかし、右のど輪でつかまえ、左手は肩付近に当てながらひねり倒した。アナウンスされた決まり手は「合掌ひねり」。幕内の土俵では65年九州場所9日目に、大心が前田川に決めて以来の大技だった。

しかし、オンライン取材で笑顔はなかった。むしろ「いやー、あんまりしたらいけない技だなと思いました。やっぱり間違ったら違う方向にいっちゃうので」と振り返った。首をつかみながらのひねり技となっただけに、宇良の心配をしていた。

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