15年春場所を最後に空位が続いていた行司の最高位が、約9年ぶりに復活、初日を無事に終えた。式守伊之助から昇格した、第38代木村庄之助(64=高田川)は、横綱照ノ富士の土俵入り、結びの一番などを務め上げた。「土俵に上がる前に倒れることもなく『38代庄之助』として刻んでもらえますね」と、ホッとした様子で、笑顔を見せた。

それでも結びの一番の後に真新しい装束を脱ぐと、胸の辺りからは出血していた。「湧き上がる情熱で出血しちゃいました。(漫画の)『北斗の拳』みたいにね」と、冗談めかしたが、ストレスから、体をかきむしったと想像される。「平常心でやらないといけないと思ったことで、逆に重みがのしかかった」。計り知れない重圧と闘っていた。

「照ノ富士関の踏み込み速かったので、その迫力、圧力を感じた。横綱が元気ということ。場所前は『120%でやる』と言っていたけど130%でやらないと」。定年まで1年足らずだが、新たな挑戦が続く。

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