幕内優勝1度の西十両10枚目若隆景(29=荒汐)が、初顔合わせの紫雷を圧倒し、無傷の3連勝を飾った。1度突っかけられた後の2度目の立ち合いで、頭から当たると、いなして相手を横向きにさせ、自身のペースに持ち込んだ。グイグイと押し込み、流れるように右はおっつけから上手を取り、出し投げで崩して背後を取って送り出した。相撲巧者ぶりを存分に見せつつ、休まず攻め続ける、好角家をうならせるような好内容だった。

前日2日目は、福島県出身の自身にとっては大きな意味を持つ、13年前に東日本大震災が発生した日だった。そこで長兄の幕下若隆元、次兄の関脇若元春とともに、初めて3兄弟がそろって白星を挙げた。三男の自身は「一生懸命に相撲を取っている姿を届けたい」と、強い思いを抱き、3人の中では2番目に土俵に立って、長兄から受け取った白星のバトンを、次兄につないだ。大けがで4場所休場、幕下で2場所経て、今場所から関取に復帰。先々場所から続く連勝を「14」に伸ばした。